GRAPEVINE「退屈の花」

退屈の花

退屈の花

私がGRAPEVINEと出会ったのは「そら」。
この時はさほどときめかなかったのだが、よくある感じで聞かず嫌い。
そのあとで、「スロウ」にやられた私。
「スロウ」はすごくいろいろな人が知っている歌で、「スロウ」を聞いた後にこのアルバムを聞いた。
その中で「涙と身体」という曲が大好きで、ものを書いているときとか、ぼーっとしているときとかに、不意に
『見つめていてほしいの』と、
『見つめていてもいいの』の歌詞がガーッと浮かんで消える。
ほんとにこのフレーズだけがフラッシュバックするぐらい何度も聞いた。
そんでこの話で死ぬほどどうしようもない話を書きたくなる。
この詞だけ抜き出すと、なんだかストーカー然とした話になりかけるけど、でもそうじゃない。
見つめる、という行為はあまり好まれるものではないと思う。
ある程度自分が相手を許していて、同じくらい相手からは許される立場になければ、たぶんされても困るものだと私は思う。
見られるのと見つめるのは違うから。
あーだから、書きたい話は
『許されないまま一方的に見つめている話』ではなくて、『少しの拒否を含みながらある程度の許可が下りている上で見つめる話』なのよね。*1
落ち着いて文章が書ける環境が欲しいよう。

*1:なんっじゃそら! という文章だが、だいたいのニュアンスはこんな感じ。いわゆる「嫌よ嫌よも好きのうち」、それに近いのかも、と思う。