佐々木主浩引退。

私は「大魔神」と呼ばれていた男の、全盛期と呼ばれる投球を見たことがない。
ファンになった頃にはすでに彼は海の向こうで活躍をしていたから、目に焼きつくまでになった鮮やかなブルーのストライプのユニフォーム姿を覚えてはいない。*1
そのかわりに私がこの目で見てしまったのは、あの頃と同じだけの技術を持っていない人だった。
目の前で打たれたリードを相手に持って行かれるホームラン。
グラウンドの中心には少し肩を落としたような姿に見える人。
2年、やれるとは思っていなかったけど、うん。
どうしても年俸の話に及んでしまうのは私だけだろうか。
川村と! 木塚と! クルーンと! 中継ぎさんに今年はいっぱい渡してください。


餞にするかのように、時間をかけて相手に追いすがるチームメイトたち。
去年は出来なかった戦い方。
去年は見られなかった試合内容。
開幕当初の完璧さからはズレ始めている、でもこんな試合をしているのならそのうちに修正できると信じている。
今後チームが変わっていく可能性は高い確率であるけれど、
良い方に、ファンが喜ぶ方に、選手がプレーしやすいほうに進むといい。
そして、いずれ彼が指揮官として戻ってくるという話がある。
そうなるならば今よりもっと、強いチーム・地力のあるチームになっていてほしい。


支離滅裂になったけど、横浜ベイスターズというチームをここまで押し上げた功労者として。
お疲れ様でした。
進路としてはタレント解説者ではなく、硬派な野球指導者を希望いたします。*2

*1:しかも、私の中のイメージはマンガの中の「ササキ様」! でも復帰した頃の吉見へのあの言葉を見ると、あながちズレてもいないような気さえするのは何故だろう?

*2:多分無理。親会社がきっと連れて行くと思うから…